こんにちは、エグゼクティブプロ講師の丸山です。

裏口入学者リストなるものが作成されているようです。

以前から不正合格か 受験生リスト一覧に

文部科学省の私立大学支援事業を巡る汚職事件で、同省前科学技術・学術政策局長、佐野太容疑者(58)=受託収賄容疑で逮捕=の息子を不正合格させたとされる東京医科大が、過去に不正合格させた受験生の名前などを一覧にしたとみられるリストを作成していたことが関係者への取材で明らかになった。 (続きはリンクから)

ついに医学部受験の闇が日の下に照らされるのでしょうか。

医学部受験生にとってこの不正入試問題は怒りの対象にしかならないでしょう。死ぬ気で勉強している傍で遊んでいても合格した学生がいるのですから。

関連記事:文科省局長の息子が東京医科大に裏口入学!?

 

さて、今回の問題を東京医科大学側の視点から見てみましょう。

このような不正入試を行うことによって大学が得られるものは何でしょうか。

大学が得られるメリット

もちろん第一は、合格を与える見返りとして得られる献金や,今回の問題であれば事業の斡旋など、物質的なメリットがあります。

果たしてそれだけでしょうか。

実は、不正入試を行うことで得られる副次的なメリットがあります。

 

 

それは、

高い偏差値です。

 

各予備校が算出した東京医科大の偏差値は平均すると67程度になります。当然、偏差値の高い大学ほど優秀な学生が集まりやすく、偏差値が高いという印象が受験生向けた最大のブランディングにつながります。

なぜ不正入試が高い偏差値になるかを説明しましょう。

まず、不正入試を行うことにより、推薦入学の枠が増え、相対的に一般入試の定員が減ります。東京医科大学のようにある程度の人気のある私立医学部で相応の受験者が見込める大学の定員が減った場合、相対的に合格最低点の上昇につながります。つまり、受験難易度が上がり、優秀な学生でないと合格できなくなるわけです。

 

具体的にいくつかの大学と比べて見ましょう。

東京医科大学(偏差値67)
定員
推薦 30名(公募20名/地域枠10名)
一般 90名(一般75名/センター利用15名)
合計 120名
昭和大学(偏差値68)
定員
推薦 若干名(特別協定校のみ)
一般110名(一般98名/センター利用地域枠12名)
合計 110名程度
日本医科大学(偏差値70)
定員
一般 118名(前期100名/後期18名)
合計 118名

比べて見てみると、東京医科大の一般入試は同程度の偏差値の昭和大学・日本医科大学と比べてかなり少なくなっています。

受験生が気にしがちな大学の偏差値は単純な入試難易度で決まるわけではなく、定員と受験者数に比例して上がるわけなので、東京医科大は推薦入試枠を多くすることで一般入試の偏差値をあげるブランディングを行なっているとも言えます。

(決して東京医科大が分不相応の偏差値だと言いたいわけではありません。実際、東京医科大に合格した生徒の模試などの偏差値を鑑みると、65-70程度はあった生徒がほとんどです。)

情報の取捨選択を

この件を通してわかることは、

ネットなど世の中に出回っているデータをそのまま鵜呑みにしてはいけない

ということです。

どういう基準で算出されたデータなのか、その基準は正しいのかなど情報の取捨選択を正しく行う必要があります。以前、再受験に寛容な大学(リンクはこちら)についての記事でも触れましたが、医学部受験では目に見える数字だけでは測れない側面があります。

もし、医学部受験に関する情報でお悩みならMEDUCATEへ。医学部受験の専門家が揃っています。

 

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【著者プロフィール】

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丸山 由朗 ( MEDUCATEエグゼクティブプロ講師 )

上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒

 

大学在学中にブラジルへ留学し、その間に南米大陸を一人旅で巡った経験を持つ。現在、国語/世界史講師として活躍しているが、ポルトガル語も堪能である。また、古代中国に対する造詣も深い。

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