こんにちは、エグゼクティブプロ講師の丸山です。

前回の記事で、医学部受験においてセンター国語が占める得点の割合から、国語の重要性についてお伝えしました。まだ読んでいないという方はぜひご一読ください。

バックナンバー:医学部受験における国語の重要性(その1)

 

医学部受験でも国語が合否を分ける重要な科目であることは前回記事でご理解いただけたと思うので、今回はその続きで「春からやるべき対策について」がテーマにしようと思いましたが、その前に、

国語力=自習力

 

この関係性にみなさんお気付きですか?

授業出席=成績向上ではない

そもそも、医学部受験に限らず、受験勉強においては「授業に出席すること」だけで「成績があがること」は決してありません。

1つの科目に対して、週に1〜2回の授業だけ、つまり、週に1時間半〜3時間程度の限られた時間だけ、人の話をよ〜く聞いているだけで成績が伸びたら、誰も苦労しません。今頃みんなお医者様です。

私自身、現役生のときには、代ゼミサテラインに通い、映像授業を受けていました。トップ講師たちの授業なので、成績が上がると思いきや、全くあがらず、結果全落ち。そりゃそうです、”受けていただけ”ですから。ろくに予習もせず、復習もせず、受けるだけ。映像授業を観ること、映像ブースで勉強している感を出したことで満足していました。浪人して当然です。

※映像授業の否定ではありません。授業を受けただけで満足していた私がバカなだけです。浪人が決まってようやく気づかされました。

にもかかわらず、朝から夕方まで1日8時間以上も授業を詰め込む医学部専門と称する予備校の多さには本当に驚きます。1日8時間も授業を受けて、いつ予習・復習するのでしょうか。まさか復習もせずに成績が伸びる?

自分のモノにするために噛み砕く

成績を上げるために必要なことは、授業や参考書の内容を”自分のモノ”にしていくことです。

ここに国語力が大きな影響を与えます。

同じ内容の授業を受けたり、同じ参考書を使っていても、国語力の差によって受け取る情報の量に大きさ差が生まれます。1回の授業ではわずかな差だとしても、年間を通せば多大な差になります。

特に、自習において顕著な差が現れます。医学部受験に限らず、受験において”自習”は非常に重要な要素です。授業の復習や参考書で学ぶときには、先生の言っていたこと、参考書に書かれていることを読み取り、噛み砕き、自分の頭で再構成する必要があります。どれだけ再構成できるか、が成績に直結していると言えます。

この再構成するときに、我々は必ず母国語を用います。つまり、頭で考える時には日本語を使うわけです。日本語を扱う力=国語力が低いということは、相手が言わんとしている内容を捉え、頭の中で再構成し、自分の”モノ”にする力が弱いということになります。成績が伸びない根本的原因はここにあります。

一人で勉強する自習の濃度は、参考書の内容をどれだけ読み取れるか、先生の授業をどれだけかみ砕ける、国語力によって決まると言っても過言ではありません。

英語が伸びないのは国語力の低さが原因

実は英語が伸びない理由が、英単語を覚えていないわけでなく、構文が把握できないわけでもなく、国語力が低いことに原因がある場合があるのです。

受験生は英語を読むときにも、和訳しながら読むので、日本語に変換しながら読むことになりため、いかに英語といえども、実は日本語理解能力=国語力が試されています。

極論、模範解答の全文訳の日本語を読んでも、その文章が理解できなければ、英語で読んで理解できるはずがありません。

また、英文の構造は完璧に把握でき、単語もわかる英文でも、和訳した文章の意味がわからない、もしくは日本語としておかしな訳になっているにもかかわらず、おかしさに気づけない生徒が非常に多いのが現実です。

英語のレベルが上がり、文章の抽象度が高くなればなるど、英語力以上に日本語で思考する力が求められるようになります。

数学にも国語がある

数学は指導範囲外なので詳しくはわかりませんが、とある数学の先生と話していたときに、こんな話を聞いたことがあります。

数学は問題文から与えられた条件を正しく読み取り、数式に置き換える必要がある。その時に必要となるは、数学的センスよりも国語の読解能力に近い。

数学が苦手な子にも種類があって、単純に数学的な思考が苦手な子と、問題文を正しく理解できず数学的思考以前でつまずいている子だ。

私が数学が苦手だったのは、もしかしたら国語力が足りていなかったからかもしれません。

国語力を高めるために

思考の礎となるは、日本語の”語彙力”です。ことばを知らなければ、深い思考はできません。

人間とサルの違いは、火を扱えること以上に、言語による思考ができるかどうかです。人間は言葉を使って考えることができたからこそ、文明を生み出すことができたのです。

よく語彙力を高めるために、「新聞の社説を読む」という方法があります。しかし、医学部受験において、社説をのんびり読んで国語力だけを伸ばしている暇はありません。

そこで有効な方法に、

社説の英語版の和訳

という方法があります。

実は朝日新聞の「天声人語」は、英語版(有償)も配信さています。


※画像クリックでリンクに飛べます

step.1 天声人語の英語版を読む

step.2 和訳する

step.3 日本語版と照らし合わせる

step.4 日本語版から表現・語彙を学ぶ

というサイクルを回すことで、英文和訳の練習と国語力向上を一石二鳥で行うことができます。

さらに、天声人語はさまざまな時事テーマを取り扱うので、テーマごとの背景知識を増やすことができ、小論文のネタにも繋がり、まさに一石三鳥の効果があります。英語を学びながら、国語力を高めて、思考力を高めることは、数学にも理科にも必ず多大なる好影響を与えてくれます。ぜひ実践してみてください。

 

次回こそ、春から始めるべき対策について述べたいと思います。

 

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【著者プロフィール】

maruyama

丸山 由朗 ( MEDUCATEエグゼクティブ講師 )

上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒

 

大学在学中にブラジルへ留学し、その間に南米大陸を一人旅で巡った経験を持つ。現在、国語/世界史講師として活躍しているが、ポルトガル語も堪能である。また、古代中国に対する造詣も深い。

 

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