こんにちは、エグゼクティブプロ講師の丸山です。
今日のテーマは、
家庭教師の個人契約
についてです。
近所の顔見知りの大学生や親戚にお願いして勉強を教えてもらっているというような話があまり聞かなくなりましたが、最近はネット上にたくさんの家庭教師の個別契約を斡旋するサイトがあります。
以前よりも個人契約を結びやすい時代になっています。ですが、個人契約にもメリット・デメリットがあります。
家庭教師個人契約のメリット
1. 費用が抑えられる
個人契約を結ぶメリットは「
費用の安さ」に尽きます。
通常、大学生が指導する家庭教師を行う際の時給相場は、1500円〜2500円程度です。難関大や医学部に通う学生の場合、3000円以上になる場合もあります。
一般的な家庭教師派遣業者を利用した場合、ここにプラスして諸経費が発生するので、1時間の授業あたりの相場が5000円から8000円程度になり、週1回90分指導に換算すると
月額3万円〜5万円程度が相場となります。
個人契約を結んだ場合、仲介業者に別途費用を払う必要がありませんので、講師の時給=授業料となります。仲介業者が間に入らない分、通常より講師の時給は高く設定される傾向にあり、時給相場は2000円〜3000円程度になりまが、それでも、週1回90分で
月額1万円〜3万円程度と、かなり安く抑えることができます。
家庭教師個人契約のデメリット
1. トラブル発生時の対応が難しい
個人契約の場合、正式な契約書を締結しているケースは少なく、また契約書を締結していても、連絡がつなかくなってしまったりとトラブル発生時に責任を問いにくくなりやすい傾向にあります。
また、突然講師が授業に来なくなる場合や、講師都合による授業キャンセルの多発する場合など様々なトラブルが起こり易く、講師を変更しようとしても、次の講師の選定はご家庭自ら行う必要があり、長期間指導を受けられなくなる可能性もあります。
2. 指導が講師任せきりで、ブラックボックス化しやすい
個人契約の場合、講師を指導・監督する立場の人間は、親御さんしかいません。指導すべてに立ち会うことは現実的に難しいので、どのような指導を行っているかは見えなくなりやすく、ブラックボックス化しがちです。
また、指導計画においても、講師一人がすべて立案していかなければならないので、ある程度の知識と経験が必要とされます。講師の指導方針が適切ではなかった場合、それを修正してくれる人間はいません。共倒れする可能性もあります。
これは、家庭教師仲介業者を利用した場合も同様です。仲介・派遣はするものの、指導は講師に任せきりで、担当者との連絡もままならないといったトラブルは多くあります。お金を儲けることが目的の仲介業者は、マージンを取るだけ取ってあとは大学生講師に丸投げという状態です。
良い家庭教師仲介業者を見分けるのポイントとして、
①講師一人だけに指導から計画まですべてを任せているのか
②担当者の対応スピードが早いか
この2点を注目してみるとその業者の良し悪しが見えてきます。
3. 生徒との相性見極めが困難
個人契約の場合に講師選定基準はプロフィール程度しかわかりませんが、プロフィールから講師の性格まではわかりません。同じ大学の同じ学部に通っていて部活動も同じ講師でも、明るい性格なのか、真面目な性格なのか、趣味はなにか、どういう高校生活を送ってきたのかで、その講師の性質は大きく変わります。
生徒にあった
適切なマッチングは、1対1指導において非常に重要です。良い大学に通っていて指導力があることが生徒にとって最高の講師であるとは限りません。個人契約の場合、生徒との相性がイマイチだから、別の講師にとしたくても、次の講師が見つからず、だらだらと貴重な時間を無駄にする恐れがあります。
以上、3点が家庭教師の個人契約を行う際のデメリットです。
逆に考えると、この3つのデメリットをしっかり打ち消してくれる家庭仲介業者を選ばなくてはいけません。2つ目のデメリットで
良い家庭教師仲介業者を見分けるのポイントを書きましたが、生徒との相性ぴったりの講師をマッチングしてくれるかも需要なポイントです。
担当者が講師の学歴だけで判断している場合も危険です。同じ大学でも内部進学なのか、努力の末、合格を勝ち取ったのかで、持っている能力も変わってきます。
家庭教師を選ぶ際には、ぜひこれらのポイントを参考にしてください。
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【著者プロフィール】
丸山 由朗 ( MEDUCATEエグゼクティブ講師 )
上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒
大学在学中にブラジルへ留学し、その間に南米大陸を一人旅で巡った経験を持つ。現在、国語/世界史講師として活躍しているが、ポルトガル語も堪能である。また、古代中国に対する造詣も深い。