<医学部数学>レベル別正しい勉強法 part2(基本〜応用編)
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みなさん。ごきげんよう。数学講師の沖 元介です。
Part1の続きです。まだPart1を読んでいない方はそちらから読んでください。
stage.2 基本〜標準
この段階から、
中堅私大やMARCHなどの一般入試レベルの問題を通した頻出例題の習得を目指します。
stage.1では、各々が置かれている状況に分けてお話ししましたので、このステージにいる時点で基本的な計算処理や各単元の公式などは頭に入っているものとして全員足並みを揃えていきたいと思います。
このステージの勉強を終えると、ようやく模試での偏差値に影響が出始めます。しっかりこなせた人は、
偏差値60〜65は固くなるでしょう。
個人的には、良問を多く扱いかつ解答の根拠が細かい部分まで記載されている
大学への数学1対1対応演習シリーズがオススメです。
欲をいえば「数学B」が少し物足りないかなぁと思いますが、6冊揃えて取り組むとなかなかヘビーです。その分の能力の飛躍は保証します。
他にも有名なところで、
などでも、このステージで補うべき知識は十分に習得できます。
バツ段階付けを行いながら、各例題で問われている
テーマや根幹となる解法を即答できる状態を目指しましょう。
しかしながら、この部分では”
自分が分かった気になる”といった落とし穴が潜んでいます。
特に真面目な人に多いのですが、
バツ段階付けを行って何度も何度も同じ問題を解いているからこそ、解法を丸暗記した状態になってしまう傾向にあります。問題の本質を見抜けないまま次のステージに行った結果、我々が見たら同一知識を問う問題であるのにもかかわらず、”自力で解けない”といった現象が起きてしまいます。
従って、
ベテラン講師や受験に精通している人のチェックを最も必要とするのがこのステージです。
stage.3 標準〜応用
ここまで来るとあとは、
実戦練習あるのみです。
闇雲に過去問へ走る人も多いと思いますが、過去問は大学によって好みがあり、中には「捨て問」と言われるような問題も多く出題されています。
志望校の過去問は、出題傾向や出題形式・時間配分などを確認するために当然やっていただきますが、仕上げの勉強という観点では適していません。
「良問」と呼ばれる、汎用性の高い問題を扱う参考書でこれまでに培ってきた知識を実戦で使える形へ昇華させるべく、以下のような最終仕上げを行うことを強くオススメします。
<番外編>
ちょっと番外編として、単元別にマニアックな問題をやりたいか方はオススメです。
<センター試験対策>
stage.2と並行して、各予備校のマーク模試の前などに時間を計って取り組みましょう。当然
目指すは満点ですが、難易度は高くないものの時間という最大の敵が潜んでいます。
対策としては、河合塾のマーク式問題集、駿台の模試問題集を各模試の前にⅠA3回、ⅡB3回ずつやるのが良いです。過去問のものをやってください。(数学ⅠAの範囲改定の関係上2015年以降)
最後になりますが、ここまで数多くの
名著と呼ばれる参考書を紹介してきました。
しかしながら、予備校や塾にしても、参考書にしても、完璧な環境や完璧な1冊など存在しません。
大切なのは、あなた自身が適切な環境で1冊を完璧にすることを目指し、取り組むことです。
考えてみてください。
駿台や河合・鉄録会で受かる人もいれば落ちる人もいます。
チャートで受かる人もいれば、落ちる人もいます。
もちろん提供されているものは、全員同じものです。
あなた自身の意識を変えることが合格への近道です。
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MEDUCATEエグゼクティブ講師(数学)
沖 元介 ( GENSUKE OKI )
Tree 役員 兼 数学プロ講師
大妻中野中学高等学校 数学講師・早稲田塾 数学講師・増田塾 数学講師・Navio 数学講師 (植草学園 / 市立船橋高校 / 市立松戸高校)・個別教室のトライ 数学プロ講師
SBI大学院大学 経営管理研究科 アントレプレナー専攻 在学中
*数学講師として*
現場第一主義を貫き、都内の学校や塾で年間350日近く、数学を指導する。
*経営者として*
『MEDUCATE)』の運営管理に加え、新規事業『塾カフェ(Tree)』を展開する。
*生徒として*
大学院大学にて、MBA取得を目指す。『理想の教育とは何か?』を生徒目線で日々探求している。