こんにちは、エグゼクティブプロ講師の丸山です。
講師から見ると、集団授業でも個別指導でも『やる気がある生徒とやる気がない生徒の差』って一目瞭然なんです。
しかも、やる気と成績は相関関係にあると言えます。
やる気のある生徒=成績の良い子
やる気のない生徒=成績の悪い子
やる気がある子は勉強を頑張るんだからそりゃそうだろう、と思うかもしれませんが、私は一考の余地があると思います。
卵が先か、鶏が先か。
因果性のジレンマを表す”卵が先か、鶏が先か”という問題。
(個人的には鶏が先だと思ってます。理由は特にありません。)
これを勉強に当てはめると、
やる気を出すのが先か、成績が上がるのが先か
という問題になります。
『やる気を出して勉強すれば成績が上がる』という考え方もありますが、そんなに簡単に”やる気”って出るものでしょうか。
確かに、中学受験においては生徒のやる気というのは、成績を大きく左右します。しかも小学生は、高校生とは違い、人生における受験の重要性を唱えたところでなかなか響かず、モチベーションのコントロールが難しいです。
彼ら小学生をやる気にさせるのは、一筋縄ではいきません。
しかしながら、そもそも
”やる気”ってなんでしょうか。
やる気の正体とは
どちらかというと私は昔から”やる気を見せろ!”とか、”やる気がないならやめろ!”とか言われる側の人間でした。
特段やる気がないわけでもなく、むしろ”頑張ろう”と思っていても、表情に現れないタイプというより一見ブスッとしているように見えるタイプなのだから、そう言われるのでしょう。
つまり、やる気があるかどうかは外からは見えにくく、とても抽象的な存在です。それを明らかにせず、さも『受験における最も重要な要素の一つ』のようにいうのは違和感を覚えます。
”やる気”って本当に存在するのでしょうか?
断言しましょう。
最初から”やる気”のあるやつはいない!
何の突拍子もなく、勉強に目覚めて、いきなり”やる気”を出す子供はいません。私たち大人ですら、なにか”
きっかけ”がなければ、やる気はでないのですから。
子供をやる気にさせたければ、まずは行動させてみましょう。環境を整え、勉強する”
きっかけ”を作ってあげましょう。今通っている塾で成績が伸び悩んでいれば、なにかしらのテコ入れが必要かもしれません。
行動すれば、全てが変わります。
勉強を頑張ってみたら、授業についていけるようになった。成績が上がった。テストで良い点数が取れた。
だから次は、授業で手をあげて発言したい。もっと良い点数を取れるようにしたい。
もっとできるようになりたい。もっともっと良い学校に進学したい。
この
もっと勉強ができるようになりたいという欲求こそが、
やる気の正体です。
『成績が良いからやる気が出る』
『やる気があるから成績が良い』というのは、一面の真理にすぎず、『
成績が良いからやる気が出る』ということも忘れてはいけません。
しかし、子供が”勝手に”やる気を出すことを期待していては、受験に間に合いません。特に中学受験は、時間との戦いです。いつまでも待っていたら手遅れになってしまいます。
手遅れになる前に、”
きっかけ”を与え、『勉強ってやればできるんだ』と思わせましょう。
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【著者プロフィール】
丸山 由朗 ( MEDUCATEエグゼクティブプロ講師 )
上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒
大学在学中にブラジルへ留学し、その間に南米大陸を一人旅で巡った経験を持つ。現在、国語/世界史講師として活躍しているが、ポルトガル語も堪能である。また、古代中国に対する造詣も深い。