以前、家庭教師仲介業者の実態について伺った家庭教師業者元社員のTさんに、医学部受験専門予備校の実態についてお話していただきます。
前回記事:【元大手社員が語る】医学部受験専門塾の真実①
注目記事:【元社員が暴く】家庭教師業者の実態①【月謝のカラクリ】
今や世間には数多くの「医学部受験専門」を謳う塾・予備校、家庭教師が存在しています。前回の記事で『医学部受験専門予備校の実態』について透明性という観点からお話させてただきました。 今回は『医学部専門家庭教師の実態』についてお話します。
医学部専門家庭教師
医学部人気の波は、家庭教師にも及んでいます。形式は大きく分けて2つです。① 医学部受験専門のプロ講師が指導
② 医学部受験のプランニング+プロ講師
①については説明が特に不要かと思います。医学部生を数多く輩出してきたプロ教師が直接指導にあたるケースで、信頼していいケースでしょう。
ただし、これについては個人契約はリスクが伴います。自分の学歴や指導実績、合格実績などはいくらでも詐称が可能なため、費用はかかりますが、信用度の高い派遣会社に任せるのが安全でしょう。予備校などの集団授業が合わない(=成績が上がらない)生徒は、この手段が最適だと思います。
問題は②のケースです。
医学部受験に向けてのプランニングを会社が行い、それに基づいて教師が指導にあたるというケースです。
何が問題かと言うと、実際現場で指導にあたる教師と、そのプランニングを行う人間が別なので、齟齬が生まれやすいという点です。さらに悪いことには、プランニングをしている人間が医学部受験をしたことも、指導もしたこともない人間であるという場合もあります。逆に指導を行う教師が、医学部受験の専門でない可能性もありえます。
平たく言うと、メリットがほとんどありません。
プランニングだけで高額月謝を取り、プロ教師の指導でさらに月謝を取るという、会社からすれば「二重取り」のシステムです。
医学部合格実績を持つ教師が、プランニングも指導も担当すれば済む話であるのに、わざわざ2つに分けて2つの費用をとるわけです。
もし②のような形式のサービスの利用を検討、あるいは利用されているという場合であれば、担当者と教師の両者に尋ねてみてください。
医学部受験の経験、または医学部生の合格実績はありますか?
プランニング担当者と教師、共にあるというのであればOK、どちらか片方でもないというのであればNGだと思っていいでしょう。教育業界には、生徒やご家庭には知らされない闇の部分があります。 それを知らずにお子様の運命を託してしまうと、お金だけの問題でなくお子様の将来に関わります。もし、他塾の方針に疑問を抱いたときは、MEDUCATEにいつでも連絡してください。MEDUCATEは常に誠意をもって対応します。