こんにちは、エグゼクティブプロ講師の丸山です。 予備校の授業が本格的に始まりましたが、浪人生はこの時期をいかに過ごすかで今年の受験が決まると言ってもいいでしょう。最初の習慣を後から変えるのはなかなか大変です。『まずはリズムを掴んでから』なんて悠長なこと言っている暇はありません。最初から全力疾走でいきましょう。 さて、全力で予備校の授業を受けるにあたり、『予習・復習』は必要不可欠です。

120%の予習

予習せずに授業に出席しても、意味はありません。なかには予習不要の授業もありますが、基本的には必ず予習をしましょう。 それはなぜか?

予習の段階で自分がどこまで理解でき、何が”わからない”かを明確にし、その不明点を授業で”わかる”に変えるためです。

  ”わからない”ポイントが授業で理解すべきポイントになるので、授業への集中度が高まります。決して聞き逃すことはできません。 予習なしで授業に臨んでも、講師の話をだらだら聞く時間が流れるのみで、効果はありません。授業を聞くだけで成績が伸びるのであれば、誰も苦労しません。 まとめると、

予習とは、”わかる”と”わからない”の仕分け作業であり、

授業とは、”わからない”を”わかる”に変える時間です。

  もし、授業を聞いても理解できなければ、質問しに行きましょう。 質問することを決して恥じてはいけません。授業内で理解させられなかった講師にも責任がありますし、生徒の”わからない”ポイントを聞くことは講師の糧になります。

200%の復習

結論から言います。

予習よりも復習が大切です。

  だからと言って、予習しなくていいわけではありません。”120%の予習”をした上で、復習は200%の力で取り組みましょう。 なぜならば、授業を受け終えた段階ではまだ”わかった”という状態に過ぎません。   『先生の授業を聞いてよくわかりました!』 『参考書を読んでも理解できなかったところが、先生の話を聞いてすっきり頭に入ってきました!』 と生徒から言ってもらえるのは、非常に嬉しいのですが、、、 正直、本音としては、 わかった』記憶が新しいうちに、さっさと復習しろ! と言いたくなります。   受験で問われるのは、”わかる”かどうかではありません。問題を解けるかどうか、つまり、その知識を”使える”かどうかが重要です。そのためには表面的な理解だけでなく、知識を自分のものにする必要があるのです。

復習で、”わかった”ことを自分のモノにし、”使える”レベルに昇華させてください。

 

復習の仕方

よく『復習の仕方がわからない』という生徒がいますので、復習の流れを説明しておきます。

① (授業後)授業を”脳内で再現する”

予習の段階で”わからなかった”ポイントが授業で明確になっているかの確認です。 必ず授業があったその日のうちに、講師がどのような説明をし、どのように考えるのかを再現してください。 記憶が新しいうちにすることで、定着度が高まります。講師と同じような説明ができるレベルまで、何度も再現しましょう。

② (翌朝)テキストの内容を”脳内授業”する

しっかりと理解できているかどうかの基準は、”他人へ説明できるか”です。前日理解し覚えた内容が自分で説明できるかを確認するために、テキストの内容で自分で自分に授業してみてください。 説明できなかったポイントは理解が不足しています。もう一度講師の説明を思い出すなり、チューターに聞くなりして早急に解決しましょう。 また、翌朝に行うのも一つのポイントです。 脳は、新しく覚えた内容を寝ている間に整理します。睡眠時間を確保する必要があるのもそのためです。 脳が情報の取捨選択を行い、整理された状態で説明できるかで、どれだけ自分に定着しているかがわかります。

③ (翌日以降)問題を解く・テキストの内容を完璧に覚える

説明できるレベルまで理解した内容でも、問題が解けなければ意味がありません。 必ず問題演習を行い、”使える”知識に昇華させてください。 また、人間は忘れてしまう生き物なので、定期的にテキストの内容を”完璧”に覚えているかチェックしましょう。  

成績が伸びない生徒にありがちなパターン

毎年、たくさんの生徒を見ていると4月の段階で伸びる生徒・伸びない生徒は、なんとなくわかります。

伸びない生徒の特徴は、”わかった”ことで満足していることです。

  それはただ”わかったつもり”になっているだけ、一時的なものに過ぎません。 予備校講師は説明のプロです。授業を聞いてわかるのは当たり前です。それに惑わされてはいけません。 必ず200%の復習で自分のものにしてください。  

予習とは、”わかる”と”わからない”の仕分け作業であり、

授業とは、”わからない”を”わかる”に変える時間であり、

復習とは、”わかる”を”できる”に昇華させることである。

   
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【著者プロフィール】 maruyama 丸山 由朗 ( MEDUCATEエグゼクティブプロ講師 ) 上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒   大学在学中にブラジルへ留学し、その間に南米大陸を一人旅で巡った経験を持つ。現在、国語/世界史講師として活躍しているが、ポルトガル語も堪能である。また、古代中国に対する造詣も深い。

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