大学院卒業後に医学部再受験にチャレンジし、見事国公立医学部に合格した井田先生(仮名)に特別記事を寄稿いただきました。全3回の第3回となります。医学部再受験を検討されている方必見です!

第1回はこちら→【医学部再受験】再受験合格者が語る!再受験を決意する前にやっておくべき3つの試み!【その1】
第2回はこちら→【医学部再受験】再受験合格者が語る!再受験を決意する前にやっておくべき3つの試み!【その2】

最後にものをいうのは「自分を律する」その姿勢!

みなさんこんにちは! この「3つの試み」シリーズもいよいよ大詰め。今までは、自分の能力が医学部再受験にフィットしているかを知るための方法論でしたが、今回は毛色が違います。最後「どうやって自分を律するか」について。 受験って、最後は自分がいかに頑張りぬくかですもの、私はこれが一番大事だとさえ思っています。そんなわけで、今回は、「自分を律する」ということについて、その実体から方法論に至るまで、事細かに見ていきたいと思います! このシリーズで解説する、再受験を決意する前にやっておくべき3つの試みとは……
あなたの武器は何!? 自分の武器と医学部受験の親和性を見極めよう! 

今現在の学力にショージキに! 学力を客観的に知って、合格までの距離を測ろう! 

 ・「自分を律する」ってなぁに? 「律する」ための普遍的メソッド!

医学部受験は自分を律することが大事……でも「律する」って単なる「勤勉さ」のことじゃないんです

よく、受験では「自分を律して取り組みましょう」と、特に予備校なんかだと言われることが多いんじゃないかと思います。 その時に決まって提示されるエピソードは、「〇〇大学を志望している受験生は夜××時まで自習室に残って〜」のような、長時間勉強してました系のお話が多いんじゃないかと、少なくとも筆者は感じています。 ですが、私は、受験、特に医学部受験のような高水準の受験に必要な「自分を律する」って、必ずしも、「長時間勉強を続ける勤勉さ」と同義じゃないんじゃないの?と思うんですよね。 私は、医学部受験で必要な「自分を律する」とは、以下の3つに因数分解できるのではないかと考えています。

目標から逆算したスケジュールを定量的に打ち立てる

あなたのゴールは〇〇大学医学部合格のはずでしょう。 でしたら、その目標に向けて、何月までにどのぐらいの学力を身に着けたいかを「何月までにどの問題集を完璧にしたいか」に置き換えてみてください。 そして次に、「完璧にするには何周する必要があるか」を自分に問うてみてください。 ここで、「あなたの武器は何!? 自分の武器と医学部受験の親和性を見極めよう!(リンク挿入)」「今現在の学力にショージキに! 学力を客観的に知って、合格までの距離を測ろう!(リンク挿入)」で行った自分の評価が活きてきますよ。 そして最後に、「その問題集のページ数×周回数」を、今現在から終わらせたい月まで、「何月何日は何ページから何ページまでやる」、と日割りしてみてください。 これが、目標から逆算したスケジュールを定量的に打ち立てるということです。

スケジュールを実行できるように自分をマネジメントする

さて、日々やることがページ数単位で決まったら、あとはそれを毎日実行するのみです。 でも、それって単に机の前に缶詰めになることじゃないんですよ。

策定したスケジュールを実行できるように自分をマネジメントする

……これが「自分を律する」ということなんです。 毎日毎日ずっと勉強詰め……そんな状態を半年、1年と維持できますか? 少なくとも私にはできませんでした。そんなにストイックにはなれませんでした。 受験勉強はストレスが溜まるもの……遊びに誘われたら、そりゃあ遊びに行きたくなりますし、SNSだって完全に断てと言われても厳しいです。 だから、私は割り切りました。 「スケジュールは目標から逆算しているんだから、決めたページ数を終わらせたら、遊んでいい」と。 そうやって「無理なく、自分の性格と相談してスケジュールを守ることができるように自分をコントロールすること」、それがじ「自分を律する」ことだと私は思っています。 だからこそ、自己分析(記事1へのリンク挿入)が大切なんですね。

テスト結果と改善を短期スパンで繰り返す

いくら目標から逆算したスケジュールを立てたと言っても、その逆算が間違っていないとは限りません。 だから、普段から自分を試す必要があります。 毎日テストする必要があとすら、私は考えています。 実際私は、例えば英単語なら、毎日英単語暗記に取り組んだ数時間後に、その日に取り組んだ範囲について、日本語訳を隠して英単語を見ただけで意味を言えるかテストしていました。 それで、最初は一日50単語ほどの暗記としていたのですが、テストが割と楽勝だと感じられたため、一日100単語ほどに増やすという改善を行いました。 このようにして、テストと改善を繰り返していくことで、よりよい学習を行っていくことが効果的といえましょう。 また、「自分をマネジメントする」という項目とも関連するのですが、打ち立てたスケジュールの実行が厳しいと判断した場合は、スケジュール自体の見直しと調整を行っていくという改善も大切です。

実は「自分を律する」方法論=ビジネスで用いられている基本事項

さて、ここまで読んでお気づきになった方もおられるかと思いますが、先ほど述べた「自分を律する」方法論は、ビジネスで当たり前に用いられている考え方・やり方を、受験勉強に当てはめたにすぎません。 私は、恐縮ながら社会人経験がなく、学生時代に長期インターンでベンチャー企業にて働かせて頂いた程度の経験しかありませんが、そんな私でも知っている、工数による進捗管理やPDCAサイクルといったものを、受験勉強に適用したにすぎないのです。 「自分を律する」の部分などは、社会人経験のある再受験生の方でしたら、「いかに仕事と私生活の折り合いをつけるか」を経験しておられるでしょうから、一般の受験生に比べて遥かに上手く受験勉強を運用することができるでしょう。 ですから、医学部再受験は場合によっては有利ですらあるということをお伝えしたいのです! 自分の経験を活かして、自分の強みを活かして受験勉強に取り組めば、決して負け戦というわけではないのが医学部再受験なのです! 今回の「3つの試み」をお読みになって、私が紹介した方法論を試みていただき、医学部再受験を決意する上で、そして受験勉強をうまく運用する上での参考としていただければ幸いです。 ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました!

井田先生のインタビュー動画はMEDUCATEのYouTubeチャンネルで公開中!

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