とある家庭教師業者で社員として4年半働いた経験のあるTさんに、『家庭教師業界の実態』について匿名であることを条件にお話を伺いました。


今回は他社の家庭教師で業務経験のある私が、その内部の実態に触れながら、家庭教師を選ぶ注意点についてお伝えしていきたいと思います。 世の中には様々な家庭教師仲介業者が存在します。CMで見かける大手から、スーパーで目にする地域密着型まで数え出したら切りがないほどです。 その中には、決して質が高いとは言えない業者も存在していることも事実です。

なぜ月謝額が異様に安いのか?

よく宣伝用のチラシ、パンフレットなどに、「1コマ1000円~」「90分2000円~」などと銘打っているものを見かけますが、これは完全にアウトです。※画像はイメージです

そもそも、家庭教師業において最大の支出となる部分は講師への委託費であり、1コマ1000円では講師に一体いくら払うというのでしょうか。また、会社の利益をどう担保するというのでしょうか。    

そのカラクリの答えは、「教材費」です。

  こういった謳い文句の会社の場合、数十万円にも及ぶ教材費がかかることがほとんどであり、それが会社の利益を支える根幹なのです。

 月謝と講師の質の相関関係

その理由は、指導、ひいては講師への自信の無さの表れともとれます。 というのも、教師が良い=指導が良ければ、指導の継続が長い期間見込めるわけで、通常月謝額によって会社の利益を担保します。 しかしながら、指導に自信が無い会社の場合、月謝の継続性が見込めないため、何とか始めのうちに利益を担保しようと考えます。 すなわち、それが高額な教材費なのです。 教材費は基本的に入会時に一括請求をするため、月謝が継続しない場合を想定し、教材費で利益を担保しようというわけです。 また、入会時に高額な教材を購入することにより、ご家庭としてもシンクコストを考えずにはいられなくなります。成績が上がらないのに、「せっかく高いお金を払ったのだから」という考えが付きまとい、継続してしまうという結果となりがちです。 詰まる所、

月謝額が安い(その代わりに教材費が高い)=教師のクオリティが低い

と考えても良いでしょう。 悪質な業者にひっかからないために、料金設定の方法についてはしっかりと確認してください。 次回は『チラシのカラクリ』についてお伝えしたいと思います。  
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【著者プロフィール】 元家庭教師業者社員 T 家庭教師業者に社員として4年半働いた経験を持つ。現在に既に退社し、別の業界で活躍している。

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