【ノート活用術 Vol.3】ノートMAPで居場所を明確に
公開日 : / 更新日 :
みなさん。ごきげんよう。数学講師の沖 元介です。
先日、サッカー日本代表の本田佳佑選手の記事を見ました。私は、サッカーに詳しいわけではありませんが、本田選手の生き様が大好きで、彼の名言などを授業で紹介したことがあります。
そんな本田選手はご自身の肩書きを、
・フットボールプレイヤー(サッカー選手)
・アントレプレナー(起業家)
・エデュケーター(教育家)
としているようです。彼は自身の持つ影響力を十分に理解し、後世の育成を自身の大義であると捉えています。彼に限らず、世の中には素晴らしいエデュケーターが多数存在しているなぁと感じるとともに、私としては彼らのような強い発信力はないにせよ、教育の専門家として、目の前の生徒にとって
真のエデュケーターとなることを目指し、精進していくと決意した次第です。
少し前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。
今回ご紹介するノート活用術は、
ノートMAP の重要性です。
なんだそれ!?と思った方。まだまだ、勉強効率を上げていきたい受験生の方。
ご興味ある方は、是非ご一読を!
私が受験勉強において最も重要であると考えることの1つが、
全体から部分を見る ということ。
例えば、
『合格までにやるべきことが100あったとして、自分は今どこの位置にいるのか』
『受験まで残り1年として、それまでに授業は何回受けられるのか、模試は何回あるのか』
『今、解いている問題はどの分野のどのくらいのレベルの問題なのか』
などといったことを把握する能力を指します。個別指導のベテラン講師が1度授業をすれば、志望校とその子の能力の距離感は明確にできます。ただし、それをすぐに生徒が受け入れられるかというと、そう簡単なものではありません。このミスマッチをうまく解消している商品が四谷学院の55段階指導です。内容の詳細は把握しておりませんが、講師と生徒の共通認識を図るという点では、非常に優れたプロモーションであると思います。
私にとっても、いかにして、生徒に現状とGOALのギャップを理解してもらうか。というのは、長年の課題でありました。そこで考案したノート活用術が
ノートMAPです。
イメージとしては、各単元の
目次のようなものです。数学の指導の際に活用しているものなので数学を例に挙げます。写真のMAPをご覧下さい。
(実際に私が高校1年生に個別の授業で書いたものです。字が汚いのは、お許しください……)
例題が、「数学Ⅰ」という教科のなかでのどの位置にいるのか、
数学Ⅰ→第2章2次関数→最大・最小→場合分け→レベル③応用(関数に未知数)
と、一目瞭然です。
これによって、講師としても
『長〜い、最大・最小もやっと折り返し地点だね!』
『今、やっているのは最大・最小のレベル③で、まだ上があるからこんなところでつまずいていてはダメだよ!』
などのように、生徒と共通のGOALを見据えて、根拠の明確なフォローができます。
(ちなみに、担当する生徒のレベルや志望校によって、この各項目は変化させています。)
各単元の学習を全て終えたあとに、
生徒自身でこのMAPをまとめる作業こそが、学んだ知識を整理する上で非常に有効 です。
さらに、これが『
ノート活用術 Vol.1〜未来の自分へのメッセージ〜』への活用にもつながります。
最後に一言・・・優秀な指導者は、
全体から部分を見せるという視点で、独自の切り口を持っていますから、新しい単元に入る際には、少なからずこのような全体像を見せるはずです。
生徒たちは受験という見知らぬ地を、地図を持たずに旅しているようなものです。
指導者の方々には、その道を何度も通っている受験のプロとして、明確なレールを敷き、目標まで導いて欲しいと願っております。
最後まで、目を通していただき有難うございました。
何かご質問やご相談等ございましたら、遠慮なくご連絡ください!
→沖先生へのご連絡は
こちら (勧誘などは一切いたしません。)
<バックナンバー>
【著者プロフィール】
沖 元介 (MEDUCATEエグゼクティブ講師)
大妻中野中学高等学校 数学講師/早稲田塾 数学講師/増田塾 数学講師/Navio 数学講師/個別教室のトライ 数学講師/SBI大学院大学 経営管理研究科 アントレプレナー専攻 在学中
現在都内の複数の学校や塾で数学を指導し、『数学を教えるのではなく数学で教える』 を信条とする。その傍らで、大学院大学にてMBA取得を目指し勉強中。教育×経営学 の可能性を模索中である。