知行合一

知識と実践は一体であるということ。また、知識があっても実践をしなければそれは本当の「知」とはいえず、知識に実践が伴ったものが本当の「知」であるという考え方。

(出典:四字熟語オンライン

この四字熟語は、明代の中国で栄えた陽明学の考え方を表すものであり、幕末の志士たちの精神的指導者である吉田松陰も、自らの松下村塾の掛け軸にこの言葉を掲げていたと言われています。

『知識は身につけるだけでは不十分で、行動に移すことで初めて意味を為す』ことを表しています。要するに、『頭でっかちになるな、実践せよ』ということでしょう。

受験指導の現場で、この「知行合一」ができていない生徒が非常に多く見受けられます。例えば、なんのために英単語を覚えるのでしょうか?

大半の生徒は、英単語を「覚えるために」暗記しようとし、「覚えること」が目的となっています。そのため、単語帳では覚えたはずの英単語が長文で出てくると意味が出てこないことが多いのです。

100個の英単語を30分以内に暗記しなさい

『知っている数学の公式を30個書きなさい』

 

私の知る限り、上記のような試験形態は存在しません

受験においては、「覚えること」は手段であり、目的は「問題を解く」なのです。

「知」= 知識を身につける (INPUT)

「行」=     問題を解く   (OUTPUT)

 

どちらか一方に偏ってもいけません。実践するだけの知識がないまま、問題を解いても得るものは少なく、実践せずにただ暗記ばかりしていても問題は解けるようになりません。合格という目標に向けて、目的をははっきりさせ、手段を正しく用いましょう。

この考えは、社会においても同様です。本を読むビジネスパーソンは多くいます。なんのために本を読むのでしょうか?本を読むことが目的になっていませんか?いくら本をたくさん読んでも、学んだ知識を実践しなくては何も意味がありません。もっと言えば、INPUT/OUTPUTだけでなく、学ぶ→実践する→振り返る→改善するというPDCAサイクルを回せれば、より良い結果を得られるでしょう。


【著者プロフィール】
丸山 由朗 ( MEDUCATEエグゼクティブ講師 )

上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒

大学在学中にブラジルへ留学し、その間にボリビア・ペルー・チリ・アルゼンチンを一人旅で巡った経験を持つ。現在、英語/世界史講師として活躍しているが、ポルトガル語の方が得意であるという噂がある。