【現役医師が考える】夏期講習の活用方法−1【医学部受験】
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こんにちは、現役医師の山本修太郎です。
6月になり、受験生の方々にとっては勝負の夏休みが始まります。そろそろ予備校からは夏期講習の案内が始まり出す頃かと思います。
今の時期だからこそ、
どのように夏期講習を活用すれば医学部合格に近づけるのか
について考えて行きたいと思います。
夏休みの過ごし方
まず、医学部受験の大前提について考えてみましょう。
医学部受験は競争です。以前の動画で細井先生、千葉先生と医師国家試験と医学部受験の違いについてお話ししました。皆で足並みを揃えていれば合格できる医師国家試験とは違い、医学部受験は狭き門をくぐり抜けるために、他の受験生と差をつける必要があります。
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つまり、大前提として、医学部受験においては周囲の動向に必要以上に敏感になる必要はないのです。
一方で他の受験生に差をつけるためにはどう言った時間の過ごし方をするべきなのでしょうか。我々が指導する中で学生とのギャップを感じるものの一つが「
完璧」という言葉です。
具体例として数学の問題を復習する際のことを考えてみましょう。
よく学生が「
この問題は完璧です」と言います。確かにスラスラ答案が書けて、解答としても問題ないです。
しかし、
この一行目の方針はどうして立つの?なぜそうやって解くの?
この問いにスラスラと答えられる学生はほとんどいません。”
参考書には書いてあるにも関わらず”です。
解答を丸暗記しただけでは使える知識になっておらず、”
それをどうして使うのか”、”
どういう時に使うのか”というところまで突き詰めていかないと、新たな問題に対応できない状態になってしまいます。
”なぜ”に対して答えられないということは、いわゆる「似たような問題は見たことあるけれど…」という状態ですね。
一方で、”
なぜ”を説明できるまで突き詰められた学生が合格する受験生となり、突き詰められなければ、一生懸命勉強したけれど涙を飲んだ学生になります。
つまり、夏休みとなり、予備校、学校がなく、自学自習に割く時間が増える時期こそ、この突き詰める作業を行うべきなのです。
予備校に騙されない
先ほど、周囲に敏感になる必要はない。と書きましたが、人生の分岐点真っ只中の受験生には到底納得できない言葉でしょう。
こうした受験生の心理状態をうまく利用しているのが大手予備校です。
私たちだからこそ持っている膨大な受験生のデータによると、合格者は平均〜コマの講習をとっています。また、あなたの志望校に合格している人は『〇〇先生の数III』や『医学部への英語』といった講習を受講しています。
このような言葉をかけられて心が全く動かない受験生は少ないでしょう。むしろ、まんまと講習を取らされてしまうのではないでしょうか。
しかし、
この言葉にはカラクリがあります。
次回、カラクリの謎を紐解きながら、医学部受験生が取るべき夏期講習について具体的に考えていきたいと思います。
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【著者プロフィール】
MEDUCATEエグゼクティブ講師
山本 修太郎
千葉エリアチーフ
現役医師(東京慈恵会医科大学医学部卒)
医学部在学中から医学部受験指導に携わり、「正確な理解に基づく正確な知識を」をモットーに、大手塾トップ講師として活躍。生徒一人一人と向き合うスタイルで白熱した授業を展開させ、生徒の実力を引っ張り上げる指導を行う。
医学部卒業後も医師として働きながら、MEDUCATE現役医師スタッフとして後進の育成に従事している。