【医学部合格極意シリーズ6】逆転合格の極意 vol.2 ~逆転合格に必要な要素~
記事執筆者
松本侑士
中央大学在学中から教育に携わり、新卒で大手塾に入社。教室長まで務め、生徒の将来と真摯に向き合い、驚異の合格実績を残した。2019年よりMEDUCATEの教務主任となり、理想の教育実現に向けて勇往邁進する。
プロ講師から見る、「逆転合格に必要な要素」とは
前回は、実際にMEDUCATEで医学部に逆転合格をつかみ取ったS君のエピソードをご紹介いたしましたが、今回は引き続き逆転合格について語っていきたいと思います。
当然、S君の他にも多数の逆転合格者がいるわけではありますが、彼らに共通した素養は一体何なのか、それをプロ講師の目線で探っていきたいと思います。
その1:柔軟性
受験に失敗する生徒に多いのは、「自分はこういうやり方で…」「自己流のやり方があるんで…」と、とにかく自分の勉強のやり方に肯定的で、その他のやり方を否定的に見てしまう生徒です。
もちろん、こだわりが強いことは悪いことではありませんが、実際に受かっている人間が実践していたこと、受からせた人間が実践させていたことを、一度も試そうともせずに自己流を貫くのは、いささか浅薄であると言わざるを得ませんし、何しろ効率が悪い。
ひとまずは素直に他者の意見を取り入れ、その上で自己流にブラッシュアップさせていく、そんなマインドを持ち合わせている生徒は、逆転合格の素養ありです。
その2:積極性
逆転合格した生徒たちは、S君をはじめ皆恐ろしいほどの積極性を持ち合わせています。 人の助言を真摯に受け止めた上で、そこに積極性を加え、より高い次元へと昇華させています。
12時間やりなさいと言われれば13時間、10ページ進めなさいと言われれば12ページ進める、常に「アドバイス+α」を自ら考え、実行に移していました。
学習に対して飽くなき能動的姿勢を持っている、と言い換えることもできるでしょう。 こちらも欠かせない要素となりそうです。
その3:ポジティブ
逆転ということはつまり、周囲の合格圏内にいる受験生と比べ、成績的に劣っているということです。
従って、模試の成績は散々な結果が出てくることも多いでしょう。
それをみて、「悔しい!次は必ず向上させる!」と思えるかどうか、も重要なファクターです。
悲惨な結果を目にして、「ああ、やっぱりダメかも。もう無理かな。」と思ってしまうタイプの人は、正直逆転合格は程遠いでしょう。
「悔しい!次こそ絶対!」と受け止めて、適切なPDCAサイクルを回す、そんなメンタリティを持つべきですし、そうならなければいけません。
自己の現状を逃げずに受け止め、失敗を次の成功への糧とする、失敗すらラッキーだと考えてしまう心構えをみなさん備えていました。
その4:確固たる意志
もしかしたら、これが全てかもしれません。
とにかく全員が全員、「絶対に医学部に合格する」という強烈な意思を持っていました。
どれだけ自分が不利な状況であるかをしっかりと認識しながらも、断固として譲らない心。 我々が面談にて最重要項目として挙げる部分であり、逆転合格、それも医学部のような難関を志すのであれば、なくてはならない要素です。
「医学部なんて無理だよ」「今からじゃ間に合わないよ」などのネガティブな意見を耳にしようとも、断固として譲らないマインド。
我々が面談の際、最も重要視する部分でもあります。
プロ講師から見た逆転合格成功者の共通項、いかがでしたでしょうか。
あてはまることもあれば、あてはまらないこともあったと思います。
ただ、悲観する必要は全くありません。
上記に挙げた要素は、必ずしも先天的なものではなく、後天的に会得していくことができることだからです。
劇的な意識改革を行えば、誰しも「逆転合格向きの人間」になれるはずです。
また、もうひとつ共通項として挙げるならば、「保護者の適切な協力」が挙げられます。 再受験の方など一部の人には当てはまらない要素かもしれませんが、逆転合格を勝ち取るには、やはり周囲の協力は不可欠です。
合格していった生徒の保護者様は、皆さま生徒の受験に対し介入しすぎず放置しすぎず、絶妙な距離をもって見守っていただいておりました。
食事や睡眠をとるのは自宅が主であり、また受験期には誰しも多かれ少なかれストレスが生じます。
それを適切に見守り、支えていただける人がいてこそ、辛く険しいが逆転合格が可能になると考えます。
受験生本人の意識改革はもちろん、保護者様のご協力をいただいてこそ、逆転合格のストーリーは紡がれていきます。
今こうしている瞬間が最も若く、時間もチャンスも刻一刻と失われていきます。
今すぐに逆転合格に向けての意識改革を始めましょう。