【医学部合格極意シリーズ5】逆転合格の極意 vol.1
~合格のマインドセット~

記事執筆者

松本侑士

中央大学在学中から教育に携わり、新卒で大手塾に入社。教室長まで務め、生徒の将来と真摯に向き合い、驚異の合格実績を残した。2019年よりMEDUCATEの教務主任となり、理想の教育実現に向けて勇往邁進する。

塾・家庭教師業界が謳う眉唾ワードのひとつ「逆転合格」

塾、家庭教師業界には、数多くの眉唾ワードがあります。

「担任制」「成績保証」「プロ講師」「逆転合格」などなど……

今回は上記の一つ、「逆転合格」に触れてみたいと思います。

●「逆転合格」とは?

ざっくり2タイプあると思います。


1つが、高校受験で失敗し、そのリベンジという意味での「逆転」合格。

もう一つが、成績的にかなり出遅れてしまい、巻き返すという意味での「逆転」です。

つまり逆転合格とは、成績の低い人が、現状以上の偏差値の大学に入学することです。

今回は後者の、出遅れという意味での逆転、それも「医学部」合格に向けてのケースを検証していきます。

●本当に逆転合格なんてあり得るの?

あり得ます。ただしもちろん、容易ではないです。

実際に逆転で医学部合格を掴み取った生徒のエピソードを紹介しましょう。


【S君(1浪、杏林大学医学部進学)のエピソード】

入会時の面談を今でも強烈に覚えているのですが、それはそれは、一年で合格できるなど嘘でも言えないほどの成績でした笑

英語数学がかろうじて偏差値50、物理化学は45,6といったところ。それもマーク模試で。しかし、強烈に印象に残ったのは、成績ではありません。

私たちは正直に話しました。

「1年での合格はかなり厳しい。2年計画になるが、それでも頑張れるか?」と。


S君はそれに対し、こう言いました。

「正直に話してもらえてありがたいです。でも僕は先生方に立てていただく2年計画を、1年で終わらせます。そうすれば1年で受かりますよね?

私は思わず震えました。

素直な子は伸びる、これは定説ですが、素直であり、かつ能動的で攻撃的、理想的な姿勢を彼は備えていました。

ブログや動画でも口酸っぱく述べていますが、何より大事なのはこのマインドセット。

他者の意見をしっかりと取り入れつつも、能動的姿勢を崩さず、目標を必ず達成するという攻撃的姿勢。

逆転合格には正しくこのようなマインドが重要なのです。

その後見事にS君は初志貫徹。

日に13,4時間ほどの学習量を見越した計画を立てていったのですが、毎週の報告による課題達成率はすべて100%オーバー。

日の勉強時間は14時間を下回ることなく、課題はどんどん前倒しになり、圧倒的な積極性を持って学習に励みました。

見事中期目標として掲げた第2回全統マークでの4科目偏差値60越えを達成、その後も更に波に乗り、見事に合格を掴み取りました。

彼のように逆転合格を成功させたケースは他にもありますが、一体どのような共通項があるのでしょうか。

次回はその「逆転合格する人の共通点」について、プロ講師の観点から詳しく述べていきたいと思います。