【医学部合格の極意】医学部入試に必要な数学を得意にするには?【その1】

記事執筆者

山口慶悟

浪人期に自分を見つめ直し、独自の勉強法を身につけたことで偏差値が大幅に伸び、筑波大学に合格。MEDUCATEの筑波チームの中心として、的確なアドバイスと懇切丁寧な指導を行う。

こんにちは。今日は医学部に入るのに必要な「数学」を得意にする方法について話したいと思います。

医学部の一般入試ではセンター試験、二次試験共に数学を使うことがほとんどです。配点も高く、数学ができるかどうかは医学部に合格できるかどうか、ということに直結します。

しかしながら、医者になりたいけど数学は苦手…という人も中にはいるんじゃないでしょうか?僕の周りにはどちらかというと女性の方に多い気がしますね。まずは数学がなぜ苦手なのか、少し考えてみましょう。僕は数学が苦手な理由は大まかに以下の4つに分けられると考えています。

1.数学が嫌いだ

2.考える力がない 3.基本ができていない 4.受験の「数学」に弱い

今回は1の「数学が嫌い」ということについて、どうすれば苦手を克服できるか考えていこうと思います!

1: 数学が苦手な人は数学が「嫌い」

他の教科でも言えることですが特に、数学が苦手な人は数学がそもそも嫌いなことがとても多いです。数字や計算式を見ただけで寒気がするような人もいるみたいですね。数学が嫌いな人は数学を勉強しようとしないし、数学は学年が上がるごとに前の学年で習った内容を用いて新しいことを学ぶので一度数学が苦手になってしまうとますます苦手になってしまいます。なのでまずは数学を好きになることが数学を得意にする近道だと思います。

僕は元々数学は得意な方だったのですが、それはやはり数学が好きで数学に触れることが多かったからだと思います。とはいっても実際数学嫌いだし、どうやって好きになればいいの?と思いますよね。ということでここからは数学を好きになる方法について話していきたいと思います。

数学は面白く、実用的である

さて、数学を好きになるにはその面白さと有用さに気づく必要があります。ここで重要なのは、この時の数学というのは高校数学に限らない、ということです。

例えばですが、魔方陣って聞いたことありますか?正方形の3×3、4×4、あるいはそれ以上の大きさのマスに1つずつ数字が書かれていてどの列の数の和も同じになる、というものですが、数遊びのようにみえて実際はかなり数学として奥深さがあるんですね。他の例としては、ルーローの三角形を知っていますか?ルーローの三角形は頂点があるのに円と同じように転がることができる不思議な図形で、ルンバ(自動掃除機)などで使われています。頂点ががあるから隅まで掃除しやすいんですね。

こんな風にとにかく、数字や図形や計算に触れて遊んで、数学がこんなに面白かったんだ!数学ってとても便利なものなんだ!ということに気づくこと(理系科目全般に言えることですね!)、それが遠回りにみえて、数学を得意にする第一歩だと思います。「好きこそ物の上手なれ」好きなら勉強しても苦になりません。内容も頭に入りやすくなります。余談ですが魔方陣なんて案外整数問題で出るかもしれませんね

「数の悪魔」という本があるのですが、数学の面白さに触れられる本としてとてもお勧めできる一冊です。物語形式で話が進んでいき、読みやすいです。僕は小学校の時何回も図書館で借りて読んでいました。高校数学で役に立つ事柄も結構あるので読んでみてください。

2、3、4についても別の記事で書いていこうと思います!