こんにちは、エグゼクティブ講師の丸山です。 国公立2次試験までの残り日数も、いよいよあとわずかになってきました。勝負は大詰めですが、今回のテーマは、

『医学部受験』という選択肢

についてです。

医学部とは無縁の高校

はっきり申し上げると、私自身が高校生だった時に、医学部を受験するという選択肢は全くありませんでした。それは文系だったからというわけではなく、そもそも医学部という存在が念頭になかったと思います。 振り返って考えると、その理由は環境的要因が大きいと思います。私は、地元の公立中学校から茨城県水戸市にある緑岡高校に進学しました。レベル的には地域で2番手3番手の高校で、トップの10人ぐらいは、筑波大など難関国公立や早稲田大などに進学し、20人くらいは地元の茨城大学へ、MARCHに行ければ万々歳といったところでしょうか。 出身の有名人にはM-1決勝にも進出している漫才コンビ・カミナリのまなぶくんがいます。彼は2浪で早稲田大学の政治経済学部です。彼のように、学年の3割くらいは浪人するような学校でした。10年に一人、東大進学者が現れるかどうかといった、地方によくある”自称”進学校だと思っていただければ、、、。 当然、医学部を目指している同級生など一人もいませんでした。高校3年間を通して医学部受験というフレーズを聞いたことがないといっても過言ではありません。そのような環境に身を置いていては医学部を志望するはずもありません。

環境が与える影響

さて、この自ら経験とプロ講師としての経験を踏まえて言えることは、

我が子を医学部に進学させたいならば、医学部が身近な環境を整えることが必要

だということです。 医学部進学実績に置いて、首都圏の有名中高一貫校が圧倒的な実績を誇っていることはご存知ですか? もちろん、レベルの高い母集団ということも大きく関係していますが、それ以上に先輩に医学部進学者が多数いて、同級生も医学部を目指すことが普通の環境に身を置いていることが大きいと思います。 全国でも圧倒的な東大格実績を誇る鉄緑会も、東大の先輩が講師を務めるため、生徒の身近にロールモデルが存在しています。彼らにとって東大受験や医学部受験というものが果てしない壁や無理難題ではなく、努力によって達成可能な現実的目標になっていることが良い影響を与えていることは間違いありません。

我が子に医学部という選択肢を与えるには

つまり、我が子を医学部に進学させたければ、医学部を身近な存在にする必要があるのです。 おじいちゃんもお父さんもお母さんもみんな一家揃って医者の家系というのをよく耳にしますが、これは正に幼い頃から医師という職業が身近な環境で育ったからこそなし得る業でしょう。決して医者の血筋といって先天的なものではなく、医者が普通の環境で育った後天的な要因によって進学しているのです。 MEDUCATEで講師をしている最難関国公立医学部生たちの中にも、医学部進学の理由は「親が医者で、身近な職業だから」というものも多数います。 では、両親が医者でない家庭が医学部を身近な存在にするには、どうすればでしょうか。 その方法は、現役医学部生や現役医師とのコミュニケーションの場を意図的に設けてあげることです。医者になることや医学部に進学することを「夢」「あこがれ」ではなく、「将来の目標」となるよう、環境を整えてあげることが重要なのです。MEDUCATEをご利用いただいているご家庭でも、今まで医者になりたいと一言も言っていないかった子どもが、現役医学部生講師から指導を受けたことで「先生のようになりたい!僕もお医者さんになる!」と医学部を目指し始めた生徒を多く見てきました。 それほど環境が子どもに与える影響は大きいのです。

もし我が子を医学部に進学させたいならば、医学部が身近な環境を整えることが必要です。

   
 

【著者プロフィール】

maruyama 丸山 由朗 ( MEDUCATEエグゼクティブ講師 ) 上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒   大学在学中にブラジルへ留学し、その間に南米大陸を一人旅で巡った経験を持つ。現在、国語/世界史講師として活躍しているが、ポルトガル語も堪能である。また、古代中国に対する造詣も深い。  

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