みなさん、ごきげんよう。数学講師の沖 元介です。

夏休みも終わり、受験勉強も折り返し地点を越えました。受験生の皆さん、もう少しです!頑張っているのは百も承知ですが、しっかり最後まで頑張りましょう!!

 

我々講師はこの時期、約半年間鍛えてきた生徒たちの最終仕上げをしていくとともに、翌々年の入試を控えた高校2年生(中2・小5も同様)のサポートをスタートする時期となります。ビリギャルじゃないですが、やはり1年半ぐらい指導に入れると格段に合格率が上がります。

 

中2高2生は、周りよりも早いスタートを切ってみませんか・・・?

 

さて、予備校講師は、上記の『仕上げ』と『スタート』の2種類の指導がほとんどです。

しかし、個別指導塾や家庭教師の講師たちは、実は上記以外に意外と多い指導がこの時期発生するのです。

 

何かわかりますか・・・?

 

 

それは、いわば 超突貫工事 です。

そうです、3〜4ヶ月後に入試を控えた今まさに受験生であるはずの生徒の指導が始まることがあるのです。理由は、以下の3つ。

 

<理由1>AO推薦を受けたが、ダメでした

<理由2>予備校(他塾)に行っているのに一向に成績があがらないです

<理由3>夏の模試でB判定が出たから、最終仕上げをして欲しいです

 

理由3のようなパターンは、順調に勉強が進んでいる中で、より周到な準備をしたいという要望なので、全く問題ありませんが、1と2は大問題です。

 

<理由1>AO受けたがダメでした

年々、推薦入試制度が充実し、今では全入学者のうち約半分が推薦制度を活用している時代であります。受験戦争を勝ち抜いた保護者様の中には、『推薦で入学したメンバーは、学力が低い』『受験せずに推薦で入学するなど楽をしている』などと言う方もおられますが、時代は明らかに変わっています。倍率こそ、一般受験に比べると低く見えるものの、受験資格の時点で、部活動であれば全国大会以上の実績、資格であれば英検準1級以上などと出願の時点で篩にかけている大学も多くあります。決して、先生の言うことを聞いているだけの『お利口さん』が入学する制度ではなくなってきています。従って、志望校に合格するために活用できる制度はフル活用すべきだと思います。

しかし、その一方で、推薦入試は準備に膨大な時間がかかるとも忘れてはいけません。志望理由書や面接対策など、大学の卒業論文のテーマを決めているかのごとく、また就職のための企業研究、業界研究をしているかのごとく、夏休みの勉強時間を割いて準備をする必要があります。生徒からしてみれば、『これだけ準備をしたのだから大丈夫。推薦で合格できるだろう。』という気持ちになってしまうのも無理はありません。

そこが、危険なところです。また、推薦入試というのは、企業の採用と同じで落ちた理由が明確にはなりません。大学側も『様々な資料から厳選した結果、今回は残念ながら・・・』などと言ってきます。従って、綿密な準備をした上でチャレンジし、結果、ダメだった生徒は、何が悪かったのかもわからないままに、切り替えて一般受験を目指すことが要求されます。

 

【対策】

AOは、アテにしすぎずに、ダメで元々。一般受験をすることになっても慌てることのないようなナビゲートが必要。

 

 

<理由2>予備校に通っているのに一向に成績があがらない

4月から、授業を受けている生徒でこの時期に一定の兆しが見えていないのであれば、厳しい言い方ですが、その授業は自分の勉強に活かしきれていません。予備校というところは、講師の競争が激しく、授業を担当している講師は、少なからず一定以上のスキルや経験が保証されているものです。

その講師の授業を受けても効果が出ないのであれば、理由は1つ。授業の内容が生徒に合っていないのです。たまに、『あの先生は合わない』などと勘違いをしている生徒がいますが、集団授業においては、先生が合わないのではなく、やっている内容に自分が合っていないことがほとんどです。

そこを合わせるのが講師のスキルでは?と思った方もいるかもしれませんが予備校や集団指導塾での大義は、そのクラスの上位者を志望校に入学させることですので、下位層へ向けた底上げの授業に費やす時間は多くは取れないのです。学校では、ついてこられない生徒を置いていく指導者に問題アリというところが、予備校では着いてこられないお前が悪いとなるのです。

 

【対策】

集団授業では、スタートしてから約3ヶ月後には一定の成果が出るものです。夏休みを迎える段階で、疑心暗鬼となっている場合は、手遅れになる前に他塾や専門家に相談すべきでしょう。また、途中で同様の集団形式の塾に変えても逆効果ですので、個別指導塾を活用すべきだと思います。

 

以上のような状況に置かれた生徒が、残り数ヶ月ではありますが、藁にもすがる思いで我々と出会うことになります。

今回は主に大学受験生が対象の内容となりましたが、次回のコラムでは、同じように駆け込み寺状態で今月から我々が介入することとなった超突貫工事が必要な小学6年生のご家庭のお話をします。

最後まで、目を通していただき、ありがとうございました。

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株式会社リベライズ(MEDUCATE)

取締役 兼 エグゼクティブプロ講師

沖 元介 ( GENSUKE OKI )

<講師紹介>
都内の学校や塾で数学を指導する。『数学を教えるのではなく数学で教える』を信条とし、その傍らで、大学院大学にてMBA取得を目指し勉強中。教育×経営学の可能性を模索中である。

<2017年出向先>
大妻中野中学高等学校 数学講師 / 早稲田塾 数学講師 / 増田塾 数学講師 / Navio 数学講師 (植草学園 / 千代田女学園 / 市立松戸高校 / 市立船橋高校) / 個別教室のトライ 数学講師 / SBI大学院大学 経営管理研究科 アントレプレナー専攻 在学中