Kくんの指導録(1日目) 〜 ガイダンス&チェックテスト 〜
みなさん。ごきげんよう。数学講師の沖 元介です。
新学期も始まり、新たな出会いが目白押しのこの時期・・・学校の各担当クラス、予備校の各校舎の生徒たちとの顔合わせを一通り済ませた頃となります。
さて、今回は先週から指導をすることになったK君について、投稿させていただきます。
都内の私立高校に通う3年生のK君。
つい最近まで部活が忙しく、勉強が思うように捗らなかったようです。
しかし、(受験的には)晴れて部活動を引退したことで、やっと本格的な受験勉強のスタートを切れるとのこと。部活などの影響で振替となっていた未消化分の授業を有効活用するため、数学ⅠAⅡBを15回で総チェックします。
勉強と部活動の両立が難しいのは、私も野球部で20時まで練習した後、ジムでトレーニングをし、帰宅をするという生活してしたので、重々承知しております。
重要なのは、引退してから、スイッチを入れ替え、部活動をしていた時間を全て勉強に費やすことができるかどうかでしょう。野球部で言えば、目標を甲子園から志望校に変えるということですね。
K君はというと・・・
一旦ここで、初回授業の流れを簡単にご説明します。
個別指導(家庭教師)のスタートは、医師が患者のカウンセリングをすることと同じです。医師が患者の症状を聞き、病状を判断し、検査や治療、投薬を確定していくように、我々講師は、生徒の現状を聞き、問題点や改善点を洗い出し、長期目標・中期目標・短期目標という形で明確に打ち出していくことから始まります。
話を戻します。
K君の現状をヒアリングしている中で、すぐに2つの問題点が浮かび上がりました。
1)最終目標が不明確であること。
2)絶対的な勉強時間が不足していること。
最近の子は(諸先輩がたからすれば私も十分、若造と言われてしまいそうですが・・・)、夢や目標を宣言することから避けてしまうのは仕方ないのでしょうか?
志望校は?
将来はどんな職業に就きたい?
どんな大人になりたい?
という問いに、明確な答えが返ってきません。
それどころか、志望校は『国立医学部か私立文系学部』と言うではありませんか、、、。
本人曰く、
『一応、小さい頃から医者になりたいって言ってきたから、なりたいとは思う。でも、偏差値が足りないのはわかっているし、今年受験をしてみて終わった時に自分がどう感じるかで進路を決めたいです。でも、理系学部の大学には興味がないから、国立医学部と私立の国際系学部を受験し、私立でも早稲田とか慶應に受かれば、そっちに行きたくなるかも・・・』
などと言っています。
驚く方もいらっしゃると思いますが、実はこういった生徒は珍しくありません。
結論から言うと、K君は、とにかく自信がないのです。
医者への憧れは嘘ではないでしょう。
しかし、本当に自分にできるのか・・・?色々なものを犠牲にして、もし落ちてしまったら格好悪い・・・。
こんな生徒に対する、我々が出す処方箋は・・・??
気になる方は、次回をお楽しみに!
最後まで目を通していただき有難うございました。ご質問やお悩みのある際は遠慮なく、ご連絡下さい。何かお力になれることがあるかもしれません。
今後とも、宜しくお願い申し上げます。
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沖 元介 ( GENSUKE OKI )
MEDUCATEエグゼクティブ講師 兼 運営
大妻中野中学高等学校 数学講師/早稲田塾 数学講師 & 教材開発部/増田塾 数学講師/Navio 数学講師 (出向先;市立松戸高校 / 千代田女学園 / 植草学園)/個別教室のトライ 数学講師/SBI大学院大学 経営管理研究科 アントレプレナー専攻 在学中
※現在、都内の複数の学校や予備校、個別指導塾で数学を指導する。『数学を学ぶのではなく数学で学ぶ』を信条とし、意識と習慣作りの観点から、毎年数多くのできない子をできる子へ転身させる。その傍らで、自身は大学院大学にてMBA取得を目指し勉強中。教育×経営学の可能性を模索中である。
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