現役医師兼プロ講師、マイナビ家庭教師医学部コース監修を務めるMEDUCATE代表の細井龍です。 vol.5になりました。そろそろ教育について、少しずつ話していこうと思います。 MEDUCATEで預かっている生徒は、大手予備校などで、なかなか成績が伸びなかった生徒がほとんどです。元々、家庭教師というのは、集団塾、個別指導塾など、様々な指導塾業態の中でも、最後に頼る業態です。というのも、やはりコストは集団指導に比べれば高くなってしまいますから、出来ることならば集団指導で成績が伸びるのが一番と考えるのは妥当だと思います。

親子での意識統一

それでも夢を諦めずに、MEDUCATEへと駆け込んでくれる生徒には、私たちは全力で対応します。 しかし、それは親御さんの強い懸念によるものである場合が多いです。生徒本人は多少は頑張ってるつもりなようですが、全く自分を客観視できておらず、成績が低迷し、それを見かねた親御さんがMEDUCATEへと駆け込んでくることの方が多いのです。 このような時は、まず、生徒本人と親御さんの間の、目標に対する意識のギャップを埋めてあげなければなりません。   成績が伸びない子の多くは、自己管理ができていません。   自己管理ができない以上、最初は私たちや親御さんが協力して管理し、自己管理を身に付けさせてあげなければなりません。 そのためには、家庭での協力が不可欠で、そのために親子間での意識統一が必要になります。塾に全て任せれば成績が伸びるなどと甘いことを考えてはいけませんし、そのような考えの親御さんには恐縮ながら説教させていただきます。 面白いことに、生徒たちは、親御さんの言うことは素直に聞き入れませんが、私たち兄世代、先輩世代の言うことはしっかりと聞いてくれます。特に、自分が少なからず達成したいと思っている目標を既に達成している人に言われるのであれば尚更です。  

生徒の気持ちを理解してあげる

生徒たちは心の中では、親の期待に応えたい、褒められたい、という願望があります。成績は恥ずかしいぐらい目標に及ばない状況で、常に頭ごなしに「勉強しなさい」とまくし立てられ、さらに思春期なのも相まって、なかなか素直になれない。それは私たちも経験している事ですし、生徒の気持ちはよく理解できます。   それでも、どんなに遥か遠い目標でも、堂々と明確に掲げた時点で、その生徒の人生は変わっていきます。   生徒の心の奥にある願望を引き出してあげる。そして、明確にして、宣言させてあげる。それが私たちがまず、やらなければいけないことであり、錆び付いた歯車を動かし、大きな一歩を踏み出させることになるのです。 そこで灯った小さな火を決して絶やす事無く、油を注ぎ続け、業火へと育てていく事が、私たちや、講師の使命なのです。 第6回へ続く→【第6回】現役医師兼プロ講師から見る医学部受験 -性格と成績の関係性-
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【著者プロフィール】

MEDUCATE代表/形成外科医/マイナビ家庭教師医学部受験コース監修責任者 細井龍 渋谷教育学園幕張高校−千葉大学医学部卒 千葉大学医学部在学中から医学部受験指導に携わり、他塾で全く結果の出なかった生徒を独自のメソッドを用いて医学部などの難関大に何十人と送り込んできたカリスマ講師。某大手個人指導塾で最高ランクのプロ講師を務めてきた。 授業内容の濃さには他の講師とは一線を画すものがあり、情熱的でかつ理論的、効率的な授業を行う。精神論や脳科学的勉強法にも造詣が深く、具体的な勉強だけでなく、学習内容をどう効率的に自分の使える知識に昇華させるかを伝えることに重きを置いている。 医業の忙しさもあり、直接持てる生徒の数が限られてきたため、MEDUCATEを設立し、後進の育成と指導メソッドのマネジメントに従事し、他塾では行えない最高の教育環境を作り上げることを目指している。 2016年春よりマイナビ家庭教師医学部受験コースの監修責任者を務める。
 

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