親子での意識統一
それでも夢を諦めずに、MEDUCATEへと駆け込んでくれる生徒には、私たちは全力で対応します。 しかし、それは親御さんの強い懸念によるものである場合が多いです。生徒本人は多少は頑張ってるつもりなようですが、全く自分を客観視できておらず、成績が低迷し、それを見かねた親御さんがMEDUCATEへと駆け込んでくることの方が多いのです。 このような時は、まず、生徒本人と親御さんの間の、目標に対する意識のギャップを埋めてあげなければなりません。 成績が伸びない子の多くは、自己管理ができていません。 自己管理ができない以上、最初は私たちや親御さんが協力して管理し、自己管理を身に付けさせてあげなければなりません。 そのためには、家庭での協力が不可欠で、そのために親子間での意識統一が必要になります。塾に全て任せれば成績が伸びるなどと甘いことを考えてはいけませんし、そのような考えの親御さんには恐縮ながら説教させていただきます。 面白いことに、生徒たちは、親御さんの言うことは素直に聞き入れませんが、私たち兄世代、先輩世代の言うことはしっかりと聞いてくれます。特に、自分が少なからず達成したいと思っている目標を既に達成している人に言われるのであれば尚更です。生徒の気持ちを理解してあげる
生徒たちは心の中では、親の期待に応えたい、褒められたい、という願望があります。成績は恥ずかしいぐらい目標に及ばない状況で、常に頭ごなしに「勉強しなさい」とまくし立てられ、さらに思春期なのも相まって、なかなか素直になれない。それは私たちも経験している事ですし、生徒の気持ちはよく理解できます。 それでも、どんなに遥か遠い目標でも、堂々と明確に掲げた時点で、その生徒の人生は変わっていきます。 生徒の心の奥にある願望を引き出してあげる。そして、明確にして、宣言させてあげる。それが私たちがまず、やらなければいけないことであり、錆び付いた歯車を動かし、大きな一歩を踏み出させることになるのです。 そこで灯った小さな火を決して絶やす事無く、油を注ぎ続け、業火へと育てていく事が、私たちや、講師の使命なのです。 第6回へ続く→【第6回】現役医師兼プロ講師から見る医学部受験 -性格と成績の関係性-<バックナンバー>