記事執筆者

松本侑士

中央大学在学中から教育に携わり、新卒で大手塾に入社。教室長まで務め、生徒の将来と真摯に向き合い、驚異の合格実績を残した。2019年よりMEDUCATEの教務主任となり、理想の教育実現に向けて勇往邁進する。

 

多浪生は避けられている?医学部受験の実態に迫る!

 

今年で5浪目なんですけど、やっぱりもう諦めたほうがいいですか?

3浪目ですが、一次は通るんですけど、正規合格までいかなくて。

  我々はいわゆる多浪生から、よく上記のようなご質問、お問い合わせをいただいております。 一般的に考えれば、学力が足らずに落ちているわけで、勉強が足りなかっただけだ、さらに一年頑張れば、、と思うところですが、なにぶん医学部入試は周知の通りの狭き門。そして、浪人の間医学部専門予備校にも通おうものなら、年間数百万の費用がかかってしまうわけです。さらに医学部で6年学び、研修医を経て、、と考えると、「医師になった時何歳になってるんだ、、」と否応無く頭をよぎってしまうものです。 今回は、そんな浪人生がどうしても気になる、「多浪生は果たして、医学部に本当に受かりにくいのか」をテーマに書いていきたいと思います。  

多浪生は不真面目?!

ある私立大医学部に通う学生から、こんな話を聞いたことがあります。  

同じ学年に6浪して受かった人がいるんですけど、授業はサボる、人からノート借りるは当たり前、バイトもせず親からの仕送りで遊び呆けて、しまいには留年してる人がいるんですよ。教授の中には、多浪生はこれだから、、、と溢している人もいました。

  この話から推察するに、恐らく多浪生は、現役生や1浪、2浪の子と比べ、燃え尽き症候群にかかりやすいのではないか、と考えます。 当然ですが、医学部を目指すということは、ひいては医師を志すということです。 しかしながら、多浪生のように何年も苦節を重ねていくごとに、医師になるという目的が、医学部に合格するという目的にすり替わり、受かった途端に目的意識を喪失し、結果遊び呆けてしまうという推測ができそうです。   実際に他の医学部生にも話を聞くと、    

 

何浪かは聞いてないですけど、明らかに年上だなあ、って人はいて、基本学食か喫煙所でしか顔見たことないですね(笑)

 

サークルの打ち上げとかで、めちゃくちゃ盛り上げ役買って出てくるんですよね。こっちは同学年ですけど、4個も上だしなかなか言いづらいんですが、、空気読んで欲しいな、ってところはありますね。

    などの話も聞くことができました。  

不利なレッテルが邪魔をする

同じ医学部生がそう感じるくらいですから、教授もそう見ていて当たり前です。 従って、自ずと面接は「多浪生は入学後真面目に勉強をしない」というレッテルを貼られている状態で受けなければなりません。 ただどうしても受験生本人としては、「これさえ通れば合格だ!なんとか合格したい!」という気持ちが前面に出てしまいがちで、そこが面接官に見透かされてしまっている可能性も大きいでしょう。 次回は、実際に医学部入試の面接に携わったことのある方からいただいたお話を元に、「多浪生が受からない理由」をもっと深掘りしていきたいと思います。


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