こんにちは、エグゼクティブ講師の丸山です。 この週末は前期の国公立二次試験が行われていて、いよいよ大学受験も大詰です。ここまでくると講師としてできることは祈ることのみ。生徒の実力が100%、いや120%発揮できて合格を勝ち取ってきてくれることを願うばかりです。 今年度の受験がフィナーレに近く一方で、来年度の受験が少しずつ動き始めています。2月から国語を担当する生徒がちらほら。下は偏差値40、上は偏差値55といったところでしょうか。 国語は我々の母言語である日本語が問われる試験なので、「現代文はテクニック」「解き方が分かれば得点できる」と思われがちです。ある意味そういう側面もあるのですが、解くレベルに至ってない生徒が多いです。

テクニックに頼るな!

英語長文に置き換えて考えてみるとわかりやすのですが、英語長文にもパラグラフリーディングや〇〇式読解方など様々な解き方のテクニックがあります。ただ、このテクニックを活用するためには、ベースとして英単語や英文法、精読能力が必要となります。 よくスポーツ番組などでプロ野球選手がホームランを打つテクニックとして「スピンをかけるようにして打て」と言っていますが、「スピンをかけて打ったらホームランになる」というわけではありません。足腰の使い方やバットの振り方、スイングスピードなど基礎があって始めて、「スピンをかけて打つ」というテクニックが効果を発揮するわけです。基礎が伴わないテクニックは付け焼き刃の”小手先”のテクニックに過ぎません。 国語でも同じことが言えます。どれだけ解法のテクニックを学んだところで、きちんとした読解力が身につかなければ、”小手先”のテクニック止まりです。 では、国語における基礎とはなんでしょうか。

国語の漢字=英単語

答えは、漢字力と語彙力です。 英語長文の中で知らない英単語ばかり並ぶと非常に読みにくい、もしくは読めなくなるのと同様に、国語においても知らない言葉が並ぶと一気に難しく感じるようになります。そして、中学受験・高校受験・大学受験とレベルが上がるにつれて、漢字・語彙のレベルも比例して上がってきます。 生徒に漢字テストをやってもらうと、だいたいその子の国語レベル・偏差値がわかります。一見、漢字力は読解力と直接関係の無いように思えますが、知らない漢字が出てくると、なんとなくの雰囲気で読んだり、なんとなく前後の文脈などで読み飛ばしたりするので、文章の理解度が著しく下がります。 「なんとなく」が非常に怖いのです。英語長文で知らない英単語が出てきたときになんとなくで読み進めることができますか? もちろん前後の文脈から推測することは可能ですが、何語も知らない単語が続くと正確には読み解けませんよね? 漢字は英単語と同じです。知らない漢字があるというのうは、文章を読めなくする原因の一つです。漢字力を高めることが読解力向上の一歩です。

漢字を学ぶ注意点

漢字を勉強するときに注意して欲しい点があります。それは、

漢字の「読み」と「書き」だけでなく、「意味」も覚える!

です。 英単語を覚えるときに「発音」と「スペル」だけ覚えて何かの役に立ちますか?漢字も同様に、文章中でどのような「意味」を表しているか理解できて始めて意味があるのです。 みなさんが使っている漢字帳には漢字の意味が書いてありますか? 書いてなければ今すぐに書い直すことを検討してください。読み書きと意味をバラバラに覚え直すのは無駄な労力がかかります。3つセットで覚えましょう。 ちなみに、丸山のオススメは、

①銀の漢字 必須編(水王舎)

②金の漢字 最強編(水王舎)

③入試漢字マスター1800+(河合塾)

の3冊です。 ①の銀の漢字は基礎編なので、漢字が苦手な人は①から始めましょう。②と③はレベルとしては差異はありませんが、推奨ルートは

漢字が苦手な人には①→②と進むこと(もしくは①のみ)

そこそこできる人は③を1冊だけ仕上げる

とにかく漢字がわからないとテクニックを学ぶ以前の問題なので、国語はまず漢字力を毎日コツコツ高めていきましょう。日々の積み重ねが大切です。   関連記事:「毎日の積み重ねこそが大きな成功を生む」  
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【著者プロフィール】

maruyama 丸山 由朗 ( MEDUCATEエグゼクティブ講師 ) 上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒   大学在学中にブラジルへ留学し、その間に南米大陸を一人旅で巡った経験を持つ。現在、国語/世界史講師として活躍しているが、ポルトガル語も堪能である。また、古代中国に対する造詣も深い。  

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